2022年9月15日。今回は本当にイーサリアム(ETH)のマージが完了。
これによりマイニングは完全にオワコン化(今回の波、次回来るかは不明)。
即ち、グラボの買い時がついに到来したのだ。GTX1650、RX570、GTX1060あたりで延命していたライト~ミドルゲーマー的にはここ数か月が買い場だと確信してる。
しかしこの先、RTX4000、Ryzen7000の内蔵GPU、インテルのバトルメイジ等も出る予定のため・・・旧世代グラボは2023に向けて更なる暴落コースの予感しかない。数年は買い場(というより正常値)が続く可能性もある。急いで買うことは無いのかもしれない。
ということで、これはもう、いつ、何を買うのか・・・つーか、どこまで我慢できるのかだ。
というマインドにて前回に続き、買うべきグラボを調査した個人的なメモ。
※このブログのマインド(論調)や購入すべきグラボの選定方法などは前回を参照のこと。
Radeon RX570から買い替えるグラボを検討 2022秋
※ 最終結果 2024年1月 ついに購入へ(またドスパラ値付けに背中を押されたわ)
2024年始 ついにグラボ(RX6650XT)を買う さらばRX570
ここ1か月の状況
キャッチできた範囲で超ざっくり書くと・・・
- 8月末
AMDがRyzen7000シリーズ発表(Radeonと内臓GPUの言及ほぼ無し、やや地雷臭が漂う) - 9月15日頃
イーサリアムのマージ完了(マイニング完全終了) - 9月21日
NvidiaがRTX4000シリーズを発表(いつもながら899ドルが何故164800円になるのだろうか)
最初に書いた通り、ETHマージ完了のインパクトが最も大きい。これによりマイニングは完全に終わった。
2022年5月頃は「マージ後もしばらくはマイニングできる」とか言うヤツらが大量にいたが、当ブログでも散々書いたとおり出来るわけない。「投機」なんだから。「機」が無くなったら引き上げるだけ。
「他の仮想通貨でできる」とか言うヤツも居た。これも根拠不明で意味が全く解らなかったが、やっぱり出来るわけ無かった(当たり前。それなりの金額を投入してるのに何故そんな甘い見通しができていたのか本当に謎)。
各社のETHプールは軒並み即停止され、鞍替え勢が流れ込んだのかRVNのハッシュレートは10倍になった。難易度も10倍。でも価格は一瞬爆上げして暴落(戻る)。海外電卓サイトで消費電力を0.1USD/KWhに設定して計算しても、ほぼ全グラボ赤字。
現実的には2倍の0.2USD/KWhでも調達できるのか怪しい2022年。これではたとえRTX4090を投入しても利益が出るのかは怪しい。ラスタライズレンダー(従来の計算方式)は最大2倍でレイトレ4倍、ってJensen Huangも動画で言ってたから、ハッシュレートが2倍になることは無い(はず)。
あれさー、もう完璧に、投機筋にカモにされてるだけでしょう。
それでも「まだ終わらないッ」とか「将来値上げを期待してヤルッ」とか言ってる人が湧いてる。本当に痛い。まぁやるのは自由だけど、人には薦めないでいたただきたい。
薦めるならちゃんと計算してくれ。頼むから。完全エアプの素人でもこのくらいは計算できる。
イーサリアム暴落したのでマイナー視点からグラボの価値を考えてみた
マジでどうやったら利益が出るのか、誰か教えて欲しい。
グラボ実売価格と性能の乖離具合(2022年9月)
本題。買うべきグラボを価格調査した結果の羅列、2022年9月後半ver。
※()はグラボの処理パワー目安、RX 570 4Gが100。これはネット上で最近見た相場であり個人的なメモである。
- GTX 1050Ti(70)
19800→変わらず - Arc A380(85以下)
- ※もう出ないんじゃね説アリ - RX 6400(86以下)
14980→変わらず - GTX 1650G6(88以上)
19800→変わらず - RX 6500XT(117以下)
24800→15980 - GTX 1660 SUPER(148)
26800→25800 - RTX 3050(154以下)
31800→変わらず - RTX 2060(178以上)
32980→31980 - RX 6600(198以下)
36800→29800 - RTX 3060(211)
41980→むしろ上がってる - RX 6600XT(237以下)
45800→34980 - RTX 3060Ti(265)
59800→58000 - RX 6700 XT(269以下)
67800→58800 - RTX 3070(310以下)
69800→67800
6GB版と8GB版に注意
全体補足
一言で言うとRadeonが爆下げ(想定内)。
※個別モデルの補足は前回を参照。
グラボの価格は性能に比例しない事がよくある。
PC自作歴20年以上者の観点からこの理由について個人的見解を述べると・・・
流通量(中古も含めた)、人気(AMD or NVIDIA)、ブランド(ASUS vs MSI 等)、冷却性能(ツイン or トリプル)、次世代の期待感(我慢できるか否か)、使い勝手(TDP、OC、2.5スロ等)あたりに強く影響される。
つまり、補助電源モリモリかつ巨大ファン搭載で(物理的に)使い勝手が悪いミドル~ハイエンドモデルが最も下がる。特にクリエイティブ系アプリに弱いRadeonが下がる。次世代が出たら即ゴミになるから。
そしてハイエンド(現在だと3070Ti以上)は第一線で活躍するクリエイターや廃ゲーマー用なので、ライトゲーマーは基本的に買ってはいけない。と思っているし実際に買う人は少ない。
しかし最近、「長く使いたいのでRTX3080にしましたっ。フォートナイトが快適ですっ」みたいな子を見るようになった。
でもマジでそれ必要か? てかCPUと冷却足りてる?
ぶっちゃけ3060でもオーバースペック気味でしょう。まー、廃エンドゲーマーの煽り動画に騙されたんだろうな、と。だいたいそれ、2024年頃にはもうゴミになるから、長くは使えないよ。養分プレイご苦労様。と・・・
例えばRTX 2080が出たの2019年頃なわけで。それがもうそろそろ(来年年初あたりかね?)出る4060に抜かれる。この法則だと、3080は5060あたりで抜かれるはず。未来は誰にも予想できないが・・・半導体業界はそういうものなので・・・確率は高い。
なお、RTX 4080の11月発売が確定したため、今年度以内に価値大幅減は確定である。
ただし値段は164800円(899ドル←計算おかしくね?)。
https://www.nvidia.com/ja-jp/geforce/graphics-cards/40-series/rtx-4080/
所感(2022年9月末)
RX 6600XTが35000は本気で買いそうになるが3分で売り切れた。でも6750XTは全然売り切れないという・・・やはり6700以上は消費電力が・・・
それとCUDAが・・・という需要があるためRTX 3060が下がらないのだろう。ただ、そろそろRTX4000系のベンチマーク結果が出てくるだろうし、12日の発売日まで、もうちょっと待とうかな。
ということで、スルーしてしまった(買えなかったとも言う)。
しかし6500XTの下げ幅がエグイ。3万で買った人を完全に切り捨てたね。まあ、こんな酷いグラボが3万なわけ無い。一部しょうもないメディアが煽っていたがRX570クラスから買い替えるはず無いだろ・・・ってのは、余程の情弱以外、特にゲーマーの皆さんは全員感じてたと思うが・・・ホント情弱だと速攻で養分にされるよ、この業界。
そもそも4GBはもう無理だ。もし8GB版が出たらスーパーライト層はアリかもしれないが、マジで2023年は4GB無理な気配しかしないし、このパワーでは今更感しかない。予定通りRTX4000出たから、このままで行けば2023年末頃の最低ランクは1660S~2060クラスになるはず。
一方のインテルグラボ、入る余地が無くなった感が。この状況では、Arc A380の適正価格は9800円か。せいぜい12800円。それでも売れるかは謎。3月に12800でベータドライバの人柱覚悟仕様玄人志向キワモノシリーズあたりから出れば良かったのになー・・・(無理か)。
なんだかARC Alchemistは実質内蔵専用で終わる予感がする、でもインテル的にはそれで良いのかもしれないが・・・CPUが売れれば良し的な。
CPUと言えばRyzen7000のヒートスプレッダに地雷臭を感じる。あの形状、はみ出したグリスに埃が付着して詰まるのではないか。
・・・という激変要素が今年はすごいので、年末商戦は荒れると思われる。そこまで待ちがデフォスタイルかもしれない。