2019年はPCパーツが下落し続ける年だった(まだ終わってないが)。
のだが、10月末、ついに価格が少し落ち着いてきた・・・ような気がする。そして、ドスパラの還元セール&AMDのゲームがもらえるキャンペーンに耐えきれずに、買ってしまった。Ryzen7 2700の無印を。
購入にあたって調査したこと(選び方)などをメモっておく。
はじめに(PCのグレードについて)
ワンクラス上の作業PCを目指す。BlenderやQGISがある程度快適に動く仕様。ケースと電源は流用する。
詳しくは以前の記事で
PCをアップグレードしようとしたら、インテルのCPUが高すぎた
2019年4月(前回検討時)の価格帯
- CPU AMD Ryzen 5 2600 BOX(グラボ追加必須)
約18000円 - マザーボード ASRock AB350M-HDV
約6500円 - メモリ DDR4 4GB 2枚
約5500円 - SSD KLEVV NEO N500 240GB
約3600円 - グラボ Radeon RX 570 8Gのボード(8pin必須)
約17000円
合計 約50400円
2019年10月下旬(今回検討時)の価格帯
上に近い構成だとこうなる(終売モデルがあるため)
- CPU AMD Ryzen 5 2600 BOX(グラボ追加必須)
約15100円 ↓ - マザーボード ASRock AB350M-HDV
約6800円 ↑ - メモリ DDR4 4GB 2枚
約4000円 ↓ - SSD SATA 240GB
約3000円 ↓ - グラボ Radeon RX 570 8Gのボード(8pin必須)
約14000円 ↓
合計 約42900円
差は約7500円。前回4か月で12000円くらい下落したことに比べれば、幅が小さくなっている。いいかげん買う時期到来の予感。
更に価格調査していると・・・第2世代Ryzen 7が激しく下落していた。
Ryzen 7 2700で2万切ってる・・・うーん、マジで買うかー。と思った瞬間、目に飛び込む、ドスパラ還元セール&ゲームがもらえるキャンペーン。
Ryzen 7 2700とマザーをポチっていた・・・
実際に購入したパーツ
- CPU AMD Ryzen 7 2700 BOX (グラボ追加必須)
約19800円 - マザーボード ASUS PRIME B450M-K
約7400円 - メモリ 購入せず流用 (3年前購入のDDR4 4GBx2 2400Mhz駆動のW4U2400BMS-4Gを利用、たぶん2666で動く)
- SSD AGI 512G16AI198 M.2 PCIe3.0x4 NVMe
約6000円 - グラボ 購入せず流用(去年購入したRadeon RX 570 8Gのボード 8pin必須)
約33200円
流用しまくる構成。久々に自作のメリットを最大限享受。このスペックで3万チョイは自作じゃないと無理だ。
なお、勢いでポチる前に一応、Ryzen 5やX付なども検討はしてみた。
結果、Ryzen 7 2700 を選定した理由は以下の通り。
CPU Ryzen2600、2600X、2700、2700Xの差
まず初めに言う。ぶっちゃけ体感は無いだろう。使ってないけど、解かる、(たぶん)無い。オーバースペックすぎるからだ。当然ながら第3世代(3000系)は更に速いだろうが、体感できるのかについて言えば・・・疑問しかない。
おそらく、動画エンコードしまくりマン以外は体感できない領域。
事務作業や動画視聴には超オーバースペックすぎる。Blender使いや、CAD使いなどのベクターデータをレンダリングするソフトを使ってる人でもオーバースペックぎみ、そういう用途だとグラボ(CUDAとメモリ容量重視)に全力投入した方が良いだろう。いやマジで。
とすれば、重要なのは安定性と低消費電力。連続で超高負荷がかかったときに強いからだ。
つまり、多コアでTDP低いヤツが最強論である(同じ仕事量なら、より多人数でやった方が楽だし安定する、ただし奇跡は起きない系)。
とりあえず単純に、性能順に各モデルを並べてみよう(ネットのあちこちに落ちてるベンチ結果を参考にした)
低 2600<2600X≦2700<2700X<<3600 高
みたいな順だ。第3世代は頭1つ抜けているが、価格も高い。
コア単体はほぼ同じ性能
X付は高性能だが、TDPが100W前後あり、単純に考えて無印比1.5倍の熱量。付属クーラーも強化されている。
つまり、無印とX付の主な違いはXFR(or Precision Boost)が強烈に効いているか否かであり、同一周波数で駆動するなら、Xでも無印でも、実はあまり違いが無い・・・データシート上は。
ということで、X付は選択肢から消えた。
そして、素の性能(同一周波数で動かした場合)は6コアより8コアの方が明らかに上なので、6コアもイマイチ選択しづらい(7nmにシュリンクされた第3世代Zen2は別枠として、単純に考えると30%も性能が低下)。
つまり、欲しい順に並べると、(3600)、2700、2600、2700Xであり、2600Xは管理人的にはいらない子。
価格の差は小さい
仮にこれらが全て同一価格ならば、3600を購入するのがベストだが、残念ながらAMDは慈善事業では無いため、価格差が存在する。
2019年10月末時点の実売価格は・・・
- 3600(6コアTDP 65W) 約24500円
- 2700(8コアTDP 65W) 約19800円
- 2600(6コアTDP 65W) 約15100円
- 2700X(8コアTDP 105W) 約24000円
- 2600X(6コアTDP 95W) 約18000円
このくらいである(欲しい順)。
2700XはOC中毒者向けで、定格運用目的だと、何のメリットも無い事が解る。定格なら2700Xより3600の方が良い。
2600Xはもっと無い、10%しか価格差が無いのなら2700で良い。
やはり、定格運用者にXは不要。
前述のとおり、3600にしてもおそらく体感は無い。ということで・・・残るのは2600と2700。
リテールクーラーの差が大きい
ここで、注目すべきはクーラーと定格周波数。2600の定格は3.4GhzでWraith Stealthクーラー、2700の定格は3.2GhzでLED付Wraith Spireクーラーなのだ。
どう見ても、2700+Wraith Spireクーラーの方が冷却に余裕がある。しかも、2600と2700の1コアあたりの性能差はほとんど無く、コアあたりの価格も一緒。クーラーがショボい2600はむしろ割高。
そして、2700XはWraith Prism だから、2600、2700、2700Xの価格差は、同梱されてるクーラーによるところが極めて大きい。
つまり、2600と2700は全コアに全力負荷が掛かる時、より大きな差が出るのだ・・・まぁ、通常使用ならどちらを買っても、たいして変わらないだろう。
ここで、最終的に決め手になったのは、ゲームがもらえるキャンペーンである。2600は対象外だった。
じゃ、2700で。こんな感じ。
あとは、ゲームがすんなりもらえる事を祈るばかりだ・・・前回はメチャ面倒だったからなぁ・・・
追記 もらってみた
AMD50周年記念キャンペーン(第2弾)でThe Outer Worlds をGET
まあそれが本日行われるrandomxのHFでどう変わるかってのもありますよ。
Asicを排除し一昔前のグラボ8〜12台リグと同じハッシュレートを1200wとかじゃなくてわずか100〜150wで出すようになるわけだから、そりゃコスパがいい3600でどうやったら海外の強者ほどのレートを出せるかメモリも緩めまくりなわけです。早くも3600の限界にぶち当たっています。
3900の1台と3600の2台程度とほぼ同じ。w数もハッシュを攻めなければホールシステムでほぼ同じくらい。
もしかすると一時期グラボがなくなったようなことが起こるかもしれません。
結局PCのシステムはワッパとコスパのバランスに収束するのかな、と。
一つが崩れるとそこに収束する方向に市場が動き、アービトラージ的な要素が生まれ、皆我先にと新システムを導入する・・・ような流れで。
個人的に最近気になってるのは、中華大陸で作られているVIA後継の謎プロセッサ兆芯开先+Qimanda後継の謎DRAM紫光国芯です。
何らかの要因でAMDプロセッサ(とIntelの米系+Micronの現PCシステム)が爆値上げすると、中華勢の介入余地が生まれるので、そのストーリーは無さそうだな(トランプが許さん)とは思いますが、世の中どうなるか分からないですね。