世の中には、USB接続でハイエンドグラボを使うという特殊な用途がある・・・
外付けGPUボックス(eGPU)というアレだ。
長らく、あのアイテムのメリットが良く解らかったが、最近やっと解ったかも・・・いや、やっぱり必要ないかぁ・・・という考察。
外付けGPUボックス(eGPU)とは
こういうの。
軽く説明すると、内蔵用グラフィックボードをパソコンとは別の筐体に入れて、強引に使う(ノートPCとかで)アイテムだ。
USB-C(のThunderBolt 3 or 4)で繋ぐやつだ。
ぶっちゃけこのアイテム、なぜ必要なのか? 意味がわからなかった。
疑問は5つある
- 地味にくそデカイ(重い)
- 価格が高い(ミドルグラボ買える)
- 追加の電源(コンセント)が必要
- MAX速度出ない(現在PCI-Express Gen4のx2、32Gbps相当で限界)
- 持ち運べない(ノートPCの意味が無い)
特に4番と5番が、本末転倒感ありすぎて意味が解らなかった。
推進派は便利だと言うが・・・
本当に、良く解らなかった。
追加電源やらのケーブルでノートPC回りがカオス化するくらいなら、もう適当にゲーミングBTOマシン買った方が良いんじゃね感しか無かった。
これとか
Core i5-13500 × RTX4060Ti × メモリ32GB
(eX.computer G-GEAR)
189800円である。※2023年8月現在、新製品に気づき次第追記/更新
加えて別途ノートを購入すれば良いと思うのだが・・・推進派の人は、どうしてもノート+eGPUボックスの一台にしたいらしい。
全くもって意味が解らない。
具体的に、そのスタイルを推してる人々が言う(事が多い)メリットに対して、ツッコミを入れると、こうなる。
- ノートのグラボ弱いから強くするために買う
→何でノート買ったの? デスクトップで良くない? - 外出先で使える
→あんなデカイの持ってくの? だったらもう、小さめのデスクトップでもほぼ変わらなくない? - ノートでは通常不可能なアップグレードが可能
→ThunderBolt 付いてるような世代のPCにGen4 x2相当のグラボなんか増設してもメリットほぼ無いんじゃ・・・ - マルチディスプレイできる
→なぜノートを買った? デスクトップで複数出力があるモデルなどたくさんあるだろう? - 負荷分散
→サーバー、レンダーファーム借りればよくない? - 簡単お手軽だから
→いや、決して簡単じゃない気が。デスクトップの拡張スロットに刺した方がむしろ簡単だよ・・・
という感じで良く解らなかったのだが・・・最近、やっと解ったかも。それは、
複数台(人)で使いまわす
のに最適ではないか?
と(実際に可能かは知らんけど、99%可能だろう)。
まぁ、最大でもPCI-Express Gen4のx2相当の接続速度(しかもケーブルを選ぶ)だから、ゲーム用途は無い。占有するし。
だから使うとしたら、レンダリングとか、CUDAを強烈に使うけど割とライトなアプリ(Adobe Premiere、AfterEffects等)とか、テストとか。学校とか。
10台持ってて、10台全部にグラボ買うよりは良いかも。的な。いやでもなぁ・・・一台強力なデスクトップ買って相互接続すれば良い説。あるよ。
やっぱり、誰が買うのか良く解らないな・・・MacMiniの一番安いやつに付けたらBlenderとかでワンチャンあるかな思ったけど、M1、M2チップのマック対応してないみたいなんだよね。
一体、誰が買うのだろうか? 謎は深まるばかりだ・・・