暇つぶし~結構なものまで作れてしまう、無料の3DCGソフト、Blender。
そしてリグ付の人物モデルを、これまた簡単に作れてしまう、こちらも無料の Makehuman。
mhx2 形式で連携する手順について、各種英語ドキュメントなどを解読してみた。
※2018年4月6日 Rigifyのエラーについて追記
はじめに
以前のverの MakeHuman の export には Blender 用 mhx形式出力 のオプションが標準でついていた。
しかし version 1.1.0 あたりからは削除され、追加機能扱いの mhx2 形式に変更されたようだ(一本化?されたような記述も)。
dae や fbx からインポートするのも可能だが、リグやテクスチャなどに色々問題が発生したりする。
問題の解決には、mhx2 形式の利用が有効。これならば、Rig や Cycles レンダー用のテクスチャ付で、綺麗にインポートできる(取り込み方によってはノードの再接続が必要)。
読み込む手順
利用したVer
Blender version 2.78a
MakeHuman version 1.1.0
※追記 2.79系はmhx2+Rigifyの対応が遅れている模様
MakeHuman と Blender の準備
配布場所はMakeHuman 公式サイトの「Download」にある、「Blender tools」
必要なファイル
community-extras-blenderplugins-v1.1.0-cr1.zip (Blender 用プラグイン)
community-extras-mhplugins-v1.1.0-cr1.zip (MakeHuman 用プラグイン)
これらをダウンロードする。
※追記
blender_plugins_for_1.1.1.zip
makehuman_plugins_for_1.1.1.zip
にファイル名が変更されたようだ。
手動インストール
ファイルを解凍し、MakeHuman 用プラグイン→MakeHuman の plugins フォルダへコピーする。
Blender 用プラグイン→Blender の addons フォルダへコピーする。
アプリの設定
MakeHuman 側の追加設定は不要。再起動するだけで Export メニューに MakeHuman Exchange(mhx2) が現れる。
Blender 側は File メニューの User Preferences 内 Add-ons に MakeHuman の項目が現れる。これを有効化する(チェックを入れる)
ついでに Rigging の項目にある Rigify も有効化しておこう。セーブして作業画面に戻ったら、Renderエンジンを Cycles Render にしておく。
エクスポート&インポート
連携手順は次のように行う。
キャラ作成
MakeHuman で適当にキャラを作成する。デフォルトではRig(ボーン)が入っていない。適当にRigを選択(とりあえず DefaultでOK)。
Export
Export メニューから MakeHuman Exchange(mhx2) を選択し Exportボタン を押す・・・けっこう重い。
Import
Blender を起動。Import メニューに追加された MakeHuman(.mhx2)を選択すると、読み込み画面に切り替わる。
ココの Import設定 が重要
左側の設定メニューの Import MHX2 にある Override Exported Data にチェックを入れると詳細オプションが現れる。
下の方にある Rigging の Type を Rigify にする。
他は好みで(というか、どういう挙動をするのかは知らない)。
Import MHX2ボタン を押す・・・・・・・・・・・・重い・・・重すぎる。
たまにリグがバグることもある、その場合はもう一度やればOK(だった管理人の場合は)。
困ったときの設定
オブジェクトがバグる
User Preferences 内 File のAuto run Python Scripts を有効化してもう一度 Import する。※スクリプトの自動実行は危険が伴うため慎重に行う。
オブジェクトがやたらデカイ
Pose Mode から root のボーンのサイズを変更(ここで Rigify が生きる)又は、MakeHuman の Export 設定にある 単位(scale)をメートルにしてから出力する(どうせ微調整するハメになるが・・・)。
※追記 Rigifyのエラー
Override Exported Dataにチェックを入れ、Rigifyに置き換えようとするとエラーが出る。アドオンの設定画面からLegacy Mode を選択すると解決。
In blender 2.79 the add-on has been massively updated and has been subject to major changes. The old code is maintained through legacy mode. Enabling the Legacy Mode will force blender to run with the old and glorious original 2.77 rigify featureset.
と公式に書いてある件。要は
「2.79で機能超強化してみた。古いコードはレガシーモードで使えるよ」
的な話。
軽く作ってみた
裏サラリーマン雪崩萬獄
Arrayモディファイヤを使えば簡単に作成可能。10段以上にしたかったが・・・16体×4段×2列=128体、594万ポリゴン。5段ですらCUDAがエラーを吐いた。MakeHuman のモデルはポリゴン数が多い。ローポリ化しないと厳しい。
軽く作ってみた2
居そうで居ない、ガンを飛ばすおっさんの図
即完成。