先日、2024年1月20日頃に購入したRadeon RX6650XT。
2024年始 ついにグラボ(RX6650XT)を買う さらばRX570
さすがにRX570からの性能アップ幅は大きかった。脳汁ドバドバ出まくりである。
今更ながらレビュー・・・というか測定値と体感値から、2024年のグラボ適正価格を考えてみた。
取付(物理仕様)について
まずはレビュー(体感値、使用感など)から。
購入したモデルは、Radeon RX 6650 XT MECH 2X 8G OC「DP」(HDMIx1 DPx3)ドスパラ仕様。シリアルナンバーから2023年12月製造(これが6600XTを買わなかった理由でもある)。数日後の今、既に売り切れ。
末尾違いのバリエーションがいくつかある模様。「末尾S1」等が確認できる。
末尾S1
楽天ビック MSI|エムエスアイ グラフィックボード Radeon RX 6650 XT MECH 2X 8G OC S1 [Radeon RXシリーズ]
MSI公式
https://jp.msi.com/Graphics-Card/Radeon-RX-6650-XT-MECH-2X-8G-OC/Overview
このサイズ、ライトゲーマー的には限界。これ以上巨大なグラボは買いたくない。本当に限界。
実際にこのグラボ、今まで使っていたMSI Radeon RX 570 ARMOR 8G OC 比で、シルエットは若干小さいものの、厚さがありすぎた。
見た目では2.2スロット(公式には2.4スロットらしい)くらいあり、3スロット目のLANカードがギリギリ刺さらない。
幸いにも、メルカリにて引退マイナーから購入した、PCIExpress x1延長キットを使い解決したものの、このボードは実質3スロット占有だと思った方が良い。買う人は注意(だから安いのかもしれない)。
あとは見た目。バックプレートが思ったより安っぽく、無くて良いんじゃね? という感じ。だが、確かに剛性は高い。まぁ、これで製造コスト1000円も変わらないだろうし、あっても良いかな程度。
グラボで見た目とか、マジどうでもいい。
光るとかクソどうでもいい。要するに普通でいい派、これでいい。
しかし、たった16カ月ほど前の2022年中旬頃、これが60000円オーバーしていたとは・・・とてもそういうクオリティでは無いと思うが・・・30000円だから良いけど、60000円でこれはちょっと無いだろう(なお、2022年5月発売時の初値は7万)。
まぁRX6500XTが35000円とか、ふざけた時代だったからな・・・
これが、グラボ選びの恐ろしさよ・・・
3D Mark(TimeSpy)
Final Reality(VooDoo Bansheeで回そうとしてたと記憶) あたりからグラボ買ったらベンチ回してる管理人的には、定番の儀式。
なおTimeSpyになってから3台目(GTX750Ti→RX570→RX6650XT、その前は確かGTX460とRadeon HD6850だったと思う)
ということで、AMDの公式アプリ(Adrenalin)にてモニタリング値を見ながらTimeSpyを回して進化を堪能。
・・・あの白い馬が懐かしすぎる、くるくる回ってたのvいくつだっけ? クラウドゲートが割と好きだったな・・・
ということで結果(アイキャッチに出てるが)
ギリギリ10000いかない程度。9500以上10000未満あたりといったところか。
PC構成は過去記事
2021年春 今、あえて自作PCする意味があるのか? いや、無いだろう・・・
のままだ。
2世代Ryzen+Gen3だと若干パワーは落ちてるようだが許容範囲。公式の平均が9628だし、Ryzen7 2700でも当分問題ないだろう。
てかこれ、RTX2080チョイ下くらいは出てる(平均10495)。RTX 2070 SUPERとほぼ一緒だ(平均9845)。
毎回思うんだが、やはりハイエンドグラボは買ってはいけない(マニアと業務除く)。ミドルでいい。ハイエンドは数年でゴミ確定になる。
いや、ミドルでもゴミになる。しかしなぁ、RTX3060をハイエンドなどと情弱を煽り、10万で買わせていた奴らの罪は相当重いぞ(マジどうやって言い訳してるのだろうか)。
あとこのグラボ、意外と省電力でスゴイ。100W~140W程度しかいかない。ファンを絞っても温度は60℃程度。この数値が正しい(AMDのアプリが盛ってない)のならば、RX570 ARMOR OCより遥かに静かで冷えてる。まぁ、確かに体感でも冷えている感はある。
MSIの技術力メッチャ上がってるなと毎度ながらに実感。
というか、MECHメッチャ冷えるやん。GamingX 必要なのか? これで十分じゃない?
Blender 4.0(レンダリング)
Blenderも使ってみた。しかしそこまで脳汁は出なかった。
このアプリ、もうグラボ要らないんで。ぶっちゃけ、どうでもいい。
買うとしてもGeforce GTX1650クラスで十分でしょう(CUDA狙いのためRadeonはダメ)。理由はデノイズが優秀すぎるから。遊びならサンプル数100程度あれば余裕。人間に1000と100の違いは分からない。
過去記事の件
Blender3.0 でCyclesの進化を実感 買うべきグラボを検討(ライトユーザー向け)
一応、最新のver4.0、同条件にてレンダリングしてみた。
条件は過去記事のとおりだが、ざっくり書けばHIP(CUDAの互換機能)使ってBMWのデモファイルを計測用にモディファイしたもの。
結果・・・
デフォ設定(サンプル数1221)が11秒。サンプル122にしてデノイズ入れると3.5秒。
だいたいGTX750Ti(CUDAコア640)比で4倍か。速度はCUDA数と比例するはずなので4から5倍程度だと思われるRTX3060(CUDAコア3584)と同じくらいだろうか。
ただし、この領域になるともうグラボ云々ではなく、レンダリング以外の処理に時間がかかっている。従ってBlenderはもう、グラボを選ぶようなアプリではなく、CPUを強化した方がバランス良いのではないかな、と感じた(物理演算等用に)。
また、Blender的にはRadeonの最適化はショボく、GeForceが有利なはずだが、このRX6650XTの結果を見た限り、既にどうでもいい領域(オーバースペック)に入っていると思われる。
ということで、RTX3060は買う必要は無いでしょう(Blender的に)。謎に高いしGTX1650クラス使いなら当分不要かな、と。
RTX3050はスルーして、4050発売くらいまで待ちでも良いのではないか。そのくらいBlenderはグラボ要らないと思う。
あえて欲しければQuadro系列を買えば良いけど、すごい高いので・・・Ryzen 7840HS(Radeon780M)あたり搭載の格安PC比で、投入金額に見合うほどの体感できるメリットが出るとは思えないんだが。
あくまで、遊びの範囲ならだけど(遊びでハイエンドグラボ買うの? 前述のとおり、もう3万のミドルRadeonでRTX 2070 SUPER 超えてんだよ、キリ無いよ)。
Unreal Engine 5.3
ほぼこれの為に買ったとも言う。レイトレ有と無では、根本的な部分で大きな差が出るから。
しかし現在、レイトレのドキュメントを読み漁っており、判定できるほどの材料は持ってない(後で書く予定)。
とりあえず、レイやパーティクルを飛ばすとコイル鳴きする事があるとだけ書いておきたい・・・非常に軽微だが。
2024 グラボの適正価格を考察
上記の使用感から、GPU-Zを作ってるところの数値を参考に考えると、以下のようになる。
これはあくまで、個人的に「このあたりが適正価格でしょう」と感じてる数値、つまりフィーリングであり個人の感想。
※()はパワー。RX 6650XTを100とする。
- RX 6500XT(49以下)
12000 - RTX 3050 8G(64以下)
20000 - RX 6600(80以下)
24000 - RTX 3060 12G(86)
28000 - Arc A750(89以下)
17000 - RX 6600XT(92以下)
29000 - Arc A770(95以下)
22000 - RX 6650XT(100)
30000 - RX 7600(101以下)
29000 - RTX 4060(102以下)
32000 - RTX 3060Ti(110)
34000 - RX 6700 XT(114以下)
35000 - RTX 4060Ti(122以下)
38000 - RTX 3070(129以下)
40000 - RTX 4070(157以下)
50000
補足
RX 6500XTは存在理由がほぼ無い。接続がx4のため表記通りの性能が出るのは2020年頃以降のPCに限られる。新調するとしても、2025にも内蔵グラボ(APU)に抜かれる可能性すらある。
RTX 3050 8Gは、6G発売が控えており急激に下がると思われるが、nvidiaが強気すぎるため20000割れは、おそらく無い。x8のためRX 6500XTと同じく旧世代PCで若干性能は下がる問題がある(ただし軽微)。もし6Gがx4で出てしまったら、逆に全く下がらない可能性も。
RX 6600は、そろそろ消えると思われ保守パーツ価格帯に入ると予想。x8問題もあり。
RTX 3060 12Gは、意味不明な高値が継続されており、28000では絶対に買えない(2024年初頭現在)が、本来の適正はこのくらいだと思う。
Arc A750は、ドライバの出来問題が未だ完全解決には至っていない模様、ゲーマー属性に対するアドバンテージはまだ低い。個人的には次世代に超期待してる。
RX 6600XTは、今回30800で購入した6650XTとほぼ同じ。
Arc A770は、A750と同じ問題を抱えるがメモリ搭載量が16GBのため価値はある(ゲーマー以外なら、でもそれはレンサバで良いのではないかという疑問が・・・)。
RX 6650XTは基準値。
RX 7600は微妙。ドライバの出来が微妙との話を聞く(リアル界隈から)。実際に性能もRX 6650XTと大差ない。良く解らない謎のモデルと化してる(AIなど知らんがな系の人は特に)。
RTX 4060は、性能的にこのあたりが適正だと思われる。でも35000切りは当分無いだろうと予想。x8問題もあり。
RTX 3060Tiは、そろそろ消える方向なはず。特価が出そうな予感はするが、このクラスのnvidiaグラボは謎に高いため3万台ですら無いかも。ただ、ポテンシャル的には34000円でしょう。
RX 6700 XTは、けっこう微妙なポジション。AMDで12GBは微妙でしょう。消える直前に処分価格の可能性があり狙い目かな、と。ただし、このあたりから冷却とボードサイズの関係でPC構成に制限がかかる。ライトゲーマー仕様PCでMAXパワーが出せるかは不明(たぶん出ない)。
RTX 4060Tiは、nvidiaグラボ要素とMAXパワー要素が割とマイルドで良さげな感じだが、2024.1現在の56000円は高すぎという感情以外、何も無い。
RTX 3070は、もうそろそろ消えるのではないか。nvidiaグラボ要素のせいで48000くらいでも「安い」とか言って買う人は居そうだが、そこまでのポテンシャルは無いでしょう(2024からでは賞味期限が短いため)。
RTX 4070は、買う気無いし、ここまで逝くとマニア向けのためかやたらと高く、50000はあり得ないだろう。しかし個人的には、この程度が適正だと思ってる。グラボで9万、10万は高すぎ。
RX6650XT 賞味期限の予想
最後に、次回の買い替え時期予想。
TimeSpyの結果から見て、RTX4050時代は完全にスルー可能でしょう(2025年後半までには出ると予想)。
RTX5050(仮)も、まぁ大丈夫でしょう(同じく2027年あたりか)。
RTX6050(仮)くらいで抜かれる予感がする。
てことで、賞味期限は2028~2029年あたりか(4年か5年)。2027年ころ「やや微妙ー」って、なってくるんじゃないかな。
レイトレが弱すぎー、的な感じで。