夏の爆音化前にRX6650XTの設定を調整(低電圧静音化)しておく

マイニングのせいで買い替え時期が延びまくり、2024年1月にやっと買ったグラボ。

Radeon RX6650XT

このグラボ、レイトレしなければ2023年以前のゲームは全て動くレベルのパワーとポテンシャルを持ってる(FHD~QHDで)。

しかし、全開回るとやはりファンの音が・・・特にUnrealEngineやBlenderなどのクリエイティブ系アプリで使うと、問答無用に全開で逝こうとするので・・・

ちょっと出力を絞ろう。夏がきついので熱くなる前に。という件。

結果、このグラボ、絶対に調整した方が良い(やはりAMD、正しくAMD)。

RX6650XTについて(強すぎ、だから弱くしてOK)

購入モデルや現在のPC構成などは、最近の過去記事を参照。

2024年始 ついにグラボ(RX6650XT)を買う さらばRX570

RX6650XTの使用感からグラボ適正価格を考察

5年目のWraith SpireをAK400に交換して比較

RX6650XTの性能は、海外サイトの序列(GPU-Z作ってるところ)によれば GeForce GTX 1080 TiやGeForce RTX 2070 SUPERよりやや上の性能らしい。TIME SPYではGeForce RTX 2070 SUPER並みか若干低い程度な模様。

今の世の中は、廃エンドゲーマーのレビューで溢れかえっているため勘違いしやすいが、このグラボ相当強い。ライトゲーマー的にはオーバースペック感すらある。

2グレード下でも良いくらいだ、というか本来は2年程度前にRTX 2060あたりを買いたかったのだが、マイニングのせいで無理化していたから仕方がない(その後は円安)。

しかし本当に、あの頃のRTX3060価格は異常だったと改めて思う。GTX 1080 Tiよりしょぼい、新世代のミドルローグラボが何で10万なんだ、と。そんなわけ無いだろ、と。

・・・いう見解は正しかったわけで。実際今年になって、RX6650XT、3万で買えたから(ただし、去年夏のキャッシュバック+バイオRE4で3万後半のヤツが、実質では最も安かったと思われる、まぁRE4にいくらの価値を付けるかによるが、あと一応、ああいうのは必ずもらえるとは限らないんで、前提で買うのは間違いだと言っておきたい)。

ということでこのグラボ、間違いなく満足はしているのだが、やはりファンの音が・・・先月CPUファンをAK400にしたおかげで、ほぼ無音運用になり余計にグラボの音が気になる・・・やはり RTX 3050 KalmX が欲しかったなぁ(19800で、円安無理すぎだが)。

みたいな需要を解決するのが、低電圧化セッティングである。

結論 VRAM OC+GPU90%でほぼ性能変わらない

結果から書けば、これは所有者全員調整した方が良いレベルだった。さすがAMDだと言わざるを得ない。

まぁ、広義ではOC扱いになるため保証問題が発生する可能性があり、実行は個人の判断に任せるが・・・純正ドライバ付属のツールで調整する範囲内でダメと言われる事は、まず無かろう。

そもそも、こんなことして遊んで壊した責任がユーザーに100%あるのは当たり前だ。保証が効いたらラッキー程度に思うべき。ダメならもう一個買えばいいだけ。自作PCとはそういうものだ。遊びに保証など無い。だから業務用グラボは高いのだ。

というマインドにてTIME SPYを回しながら調整した結果は以下の通りである。

6650xtoc一番上がデフォルト設定。

まず、VRAMを108%(2363)まで上げた。経験上、不安定化しない割に一番効く。複数組み合わせる仕様上、比較的安全マージンが多く取られているのだと思われる。チップ位置が物理的に離れているせいなのか、上げてもファン回転は増加しない事も多い。そして結果は9966(GPUのスコア、本件で総合値を見る意味は無い)。これをベースに調整しよう。

しかしやはり、ファン音がうざいな・・・

次に電圧を下げた。90%まで下げたら落ちたため93%。これは個体差によるため、行けるなら90まで下げた方が良いだろう。結果10120。電圧が下がった分だけ電力のMAXまで回った模様。そして、ややファン回転が下がった。パワー重視の場合、このあたりがベストかもしれない。いやしかし、ライトゲーマー仕様マシンでTIME SPYが10000超える日が来るとは・・・これ、VEGA64やGTX1080より遥かに速いわけで。毎回、あの最強推しは何だったんだ? て思う。やはりグラボはミドルで良い。1.5~2世代毎にミドル~ローを買いたい。

次に、電力を90%に下げた(-10%設定)。結果10013。ファン音はあまり変わらず。はぼ頭打ちになっているのだろう(電圧93%だと電力93%がデフォ設定と一緒なはず)。最近のグラボ、出荷時にMAXでOCされてるから、上はほとんど余力無いんだろう。

次に、最大周波数を95%に下げる。結果9930。かなり静かになる。もう一段いけそう。

最終的に、最大周波数を90%に下げる。結果9633。かなり静かになった。これで良しとしよう。キリ無いから。

VRAMを2400にして調整終了。

なお、ファン音については個人の感じ方とケースによるため、あくまで体感。「ギリ」というのは、ヘッドホンでゲームすれば問題ないレベル。作業では厳しいと思う。「普通」は、回ってるな程度。「静か」は、個人的な目標値に達した、ということである。

予想

ここからは考察というか予想だが、Infinity Cache + メモリバス128-bitのせいでVRAMのOCが有効説、あるかもしれない。

更に詰めるとすれば、電圧をもっと下げられるのか? という件だと思われる。電圧を下げれば電力据え置きで更に回せるから、最大周波数を上げられるはず。

しかし逆に言えば、最大周波数が下がっているから、電圧が下げられるわけでもあって・・・この限界ラインが90-93の間にあったのは事実だから・・・そしてメーカーは「ここが100%だ、よし行ける」という判断で出荷したわけで・・・

それらを考察しながらパターンを試し、最適化するには相当な手間がかかりそうだ。

一発勝負で93-91-93-2400を入れて安定したら、けっこういい感じなのでは、と思う。


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