seesaaブログからWordpressへ引っ越してみた。忘れないうちに書き留めておこうと思う。
なお、気合と勢いのみで、Wordpressへ移行した際の個人的メモである。理解不足のため変な事を言ってるかもしれない。そこはお察しで・・・。
全体の流れ
- 全体把握(今回の記事)
動作条件の確認
テスト環境構築
ローカルWordpressで遊ぶ - 独自ドメイン取得
レンタルサーバーの要件とは
サーバー契約
ドメイン取得 - サーバーセットアップ
サーバー初期設定
Wordpressインストール
Wordpress初期設定 - seesaaからwordpressへ転送する
転送方法
転送の下準備
エクスポート&インポート
転送開始 - wordpressの運用開始時にやったこと
インデックスの許可
Google analytics 導入
Google Search Console
サイトマップの送信
追加プラグイン導入
記事修正など
この順番で進めていく。
まずはとにかく、ひたすらググる・・・
しかし・・・ググって出てくる記事は、有料テーマや、コンサルに誘導する記事だらけだ。それらの記事には重要なところがまず間違いなく書かれていない・・・。
いくら見ても時間の無駄。基本は公式サイトを読み、解らない単語を公式サイトの単語(場合によっては英単語)でググる、結局その方が速かった。その手間がメンドクサイと感じる人はWordpressに向いていないと感じる。ググって出てくるコンサルに依頼すべき。
個人的には、せっかくタダで使えるのに、金を払って解決するというのは面白くない。気合と勢いで調査&勉強しよう。
このため、この記事には間違いがあるかもしれない。お気づきの点はコメント欄へどうぞ。
動作条件の確認
WordPressの動作条件を確認しよう。
ライセンス
GPLv2。詳細はググれば出てくる。なにやら難しいが、要は「使用」には制限が無い(と理解)。
動作環境
WordPressを動作させるには、PHP+MySQLが必要。これらを動かす物理的なハードウェア(サーバー)が必要になる。大きく分けて、自前で用意する方法と借りる方法がある。
自宅サーバー、なんだが響きは玄人っぽいが、そんなもの管理できるはずが無い。15年前ならいざ知らず、数百円/月~大容量サーバーを借りられる昨今、もはや個人で固定IPアドレスによる運用をするのは、コスト的にも皆無。遊びや趣味用途にすら使う意味があるのか疑問だ。
しかし、Wordpressの動作環境、DNSなどの仕組みを理解するには、自前でサーバーを用意した方が良いだろう。
ということで、とりあえずブッ壊しても問題ない、どうでも良いマシンにローカル環境を作って試してみよう。
・・・まぁしかし、結論から言うとこんなのやる必要はない。完全な趣味レベルだ。XREAあたりの無料サーバーにインストールして実験した方が速くて楽。
テスト環境構築
以下は個人の趣味レベルのメモ。
ハードウェア準備
WordPressの動作にはPHPとMySQL(の実行環境)が必要。そして、PHPの動作にはApache(Webサーバー)が必要。
更に、ApacheとMySQLの動作にはOSが必要。そしてOSの実行にはコンピュータが必要。
つまりこうなる・・・
- PC→DELL の安サーバーを用意(何でも良い)
- OS→ubuntu14.04(稼働済、2018年3月現在最新はubuntu17)
これに
- LAMP (Linux Apache MySQL PHP) パッケージ
- WordPressの実行ファイル(ソフトウェア)
をインストールする。
※ubuntuのインストールは省略。既に稼働している前提で進める。
LAMP (Linux Apache MySQL PHP) インストール
Apache MySQL PHPを、個別に入れるとコマンドが非常に面倒だ。そう思うということは、たいてい先人が解決しているはず・・・ググる・・・出た。
tasksel(パッケージインストールツール)を導入すると楽らしい。aptコマンドで適当にGET。
taskselを実行すると、選択画面が出る。「LAMP server」を選択。指示に従いインストールすれば、あっさり完了。
MySQLとPHP(Apache)の設定
ググりながら設定する。詳細は先人達のサイトの内容と重複するため書かないが、権限の問題で止まることが多い。詰まったポイントは以下の通り。
Mysqlは全てroot権限(sudo)で操作すること
おそらくubuntu固有の問題(rootでログインできない仕様のせい)。データベース作成や、データベースのユーザー名とパスワードを作成する際、ググって出てくるコマンド例は原則sudoを付加して操作する。だいたいこれでうまくいく。
作成したユーザー毎に別途権限を付与しないと止まる
原因は良く解らない。php-gd(PHPの画像処理モジュール)が特に停止しやすかった。追加モジュールはデータベース作成前にインストールした方が良いのかもしれない。
ディレクトリのパーミッションについて
細かいところで詰まったら、とりあえず全部707へ変更。本運用では極めてヤバイから絶対にやってはいけない。クローズドなサーバーだからまぁいいや、というノリ。
WordPressのインストール
ダウンロードしたWordPressのファイルをApacheの公開フォルダに解凍する。
ここから先は、LAN上に接続した別のwindowsPCからアクセスして操作可能になる。
windowsPCのブラウザに、Apacheが稼働しているマシンのIPアドレスを打ち込むとWordPressの設定画面が出る。指示に従ってインストール。
ここでも書き込みできないエラーが出た。バシバシ権限の設定を緩める。だんだんセキュリティが甘々になっていく・・・。
しかし、どうやっても、wp-config.php が自動生成できない(書き込みエラー)。しかたないから、サンプルファイルをコピーしてリネーム&viで手動入力。SSH(又はVNCあたりから)操作が必要になる。最悪の場合はサーバーを直接操作する。
なお、Samba経由でのコピペはインストーラから使わないように指示される。禁止。
この作業は「インストール」となっているが、一般的なwindowsPCのインストールとは少し違うニュアンス。データベース構築&紐づけ作業と言った方が正しいような・・・。
これで動作環境が完成。疲れた・・・。
ローカルWordpressで遊ぶ
インポートしたり、プラグイン入れたりと、ぶっ壊す勢いで自由に遊ぶ。画面が真っ白けになろうが、スパイウェアが入ろうが関係ない。動かなくなったら全部消して新規インストール・・・これの繰り返し。
気づいた問題点は以下の通り。
ローカルマシン以外のネットワーク内マシンからアクセスすると表示が崩れる
WordPressの設定画面にて、「Wordpressアドレス」と「サイトアドレス」をマシン名かIPアドレスに変更する。
WordPress的に、この設定はクリティカルなようだ。実運用では慎重な対応が必要。
パーマリンク設定ができない
これも複雑かつ重要。Wordpressの実行には.htaccess利用が前提になっているらしい。しかし、Apache標準環境は.htaccessに対応していない。
.htaccessを使うためには 追加モジュールのmod_rewrite.soが必要になる。
更に、mod_rewrite.soを使うためには AllowOverride ディレクティブを all にしなければならない。
のだが、ubuntuの設定ファイル /etc/apache2/apache2.conf は直接いじれない(開くと警告が出る)。
ググった・・・
/etc/apache2/sites-enabled/ に適当な .conf ファイルを作り、ここに追加設定を書くとのこと。
これは、apache2.conf 側に IncludeOptionalというディレクティブが有り、有効化すると、sites-enabled/*.conf の内容を追加読み込みする仕組み(のようだ)。
が、ここまでやっても、Wordpress管理画面からのパーマリンク設定では.htaccessへ直接書き込めなかった。
もうアクセス権の管理めんどくせーよ、sudo してvi からの手動書き込みで対応。
プラグインがインストールできない
FTPアカウントがうんちゃら~と聞かれる。どうでもいいテスト環境に設定する意味はない。ググるとこの警告は消せるとのこと。
wp-config.phpの頭に
define(‘FS_METHOD’, ‘direct’);
を追記。あとは手動でインストール。
ディレクトリを作成できませんでした
以下の3つがなぜか無いためのエラー。アクセス権限の設定を失敗すると起きる?
無いものを強引にmkdir
/wp-content/upgrade
/wp-content/themes
/wp-content/plugins
権限は707へ。
ググると・・・
基本604、
wp-admin、wp-content、wp-includes は705。
wp-config.php は600。
.htaccessは606(だとなぜか動かない)
程度が限界?らしい。ただし、7は危険な香りがする、ローカルだからまぁいいか・・・
真っ白になる条件
.phpファイルの編集に失敗すると高確率で起きる。.phpファイルの編集には慎重な対応が必要。本運用ではバックアップ必須(当たり前)。
まとめ
アクセス権限(パーミッション)でコケることが極めて多い。しかし、全部777にするわけにもいかない。が、適当に設定すると動作しない。これは経験値が必要だと感じる。ノウハウが無いと設定困難。
初心者(wordpress運用の)には、アクセス権やファイル構成をある程度、自動設定してくれるレンタルサーバー業者のWordpress自動インストール機能は必須。サーバー業者を選ぶ際には、ここが一つのポイントではないかと感じた。この点、前述のXREAはやや不親切設計ぎみ。
世の中には、Wordpress最高、ブログやるなら最初からWordpress!のようなサイトも一部にある。しかし、「とりあえずブログ作りたい」「ブラインドタッチはマスター」「エクセルなども割と使える」といった、PCの事務作業を極めた程度では、いきなりWordPressは無理ではないか?。ファイルのアクセス権まで管理できている人は、ほとんど居ないだろうから・・・。
最低でもLinuxをクリーンインストールできたり、android端末をroot化できる程度のスキルが無いと、運用中のトラブルに対処できず、あっさり行き詰まる気がする。
独自ドメイン取得編 へ続く